語学学校での気づき
以前にルワンダでの語学学校に通い始める件をポストしましたが、今回はその中での気づきについてです。
■気づき
①国民性
【質問】先生が基本、生徒に対して「分かる人いる?」と投げかける
【反応】皆黙って答えず、アテられたらようやく小声で回答する
⇒「アフリカ人=陽気で積極的でガツガツ」しているイメージでしたが、ことルワンダ人に関しては意外なほどにシャイです。これがケニアなどの学校だとまた違ったのかもしれませんが、学校と言う環境は特徴が良く出るので面白いです。
②汚職に対する誤解
【質問】面接で、どうやってルワンダの有名企業の就職を勝ち取りますか
【回答】日本企業や政府関連の職員との繋がり(コネクション)をアピール
【誤解】人脈と受け取らず、Corruption(汚職)を疑われた。
⇒先生からのお題に対して、僕は日本人なので、「先進国の人間との繋がりがある点で優位性をアピールできる」と思ったのですが、彼らの中では、「人との繋がり(特に政府との)」が汚職に繋がると言う先入観があるのかもしれません。
③チップ文化について
【質問】アメリカでのチップ文化をどう思うか?
【回答】その文化はおかしい。汚職の始まりだ。
⇒特にカガメさんの独裁政権で厳しい規制が働いているルワンダならではかもしれませんが、「チップ=働いてくれたサービスの質に対する対価」と言う意識を持つ前に、お金をExtraで渡す行為そのものが汚職を連想させてアウトだそうです。
④病院について
【質問】国内の病院を信用できますか
【回答】管理がずさん
⇒これは日本人が持っているイメージと一致しているかもしれませんが、僕が感じたのは「正当なレベルをちゃんと認識している」と言う点です。失礼な言い方かもですが、僕ら先進国から見たらずさんに感じても、彼らからしたら「産まれた時から病院はこうだ」というイメージで許容しているのかと思いきや、ちゃんと明確な不満点を持っています。
⑤授業の運び方
⇒集団授業なのに、かなり個人の好みとか昨日の話とかを一人一人に対して掘り下げて聞いていくんだな、と言う印象を受けました。1人の生徒に、5分くらい「なんで?」「どうして?」と聞いているような感じです。日本人はこう言うスタイルは苦手だと思います。
⑥会計
⇒アフリカでは会計であまり割り勘をしないようです。
まだルワンダは1校目ですが、色んな国で通うと、相対的に各国の国民性の違いも浮き彫りになってくるかもしれません。大枠として気になったのは、『汚職』に対する反応の度合いが尋常じゃない、と言う点でしょうか。
また、メリデメについても所感を記載しておきます。
■メリット
・とにかく安い(英語のコースが1ヶ月で約3,500円)
・当然、周りに日本人はおらず、強制的に追い込める環境(勝手なイメージですが、恐らく、流行りのセブ島留学などだと日本人・アジア人も多いのでは?)
・アフリカ人と仲良くなれる(僕のクラスはルワンダ人が6人、コンゴ人が2人)
・彼らの文化の理解に役立つ(ディスカッションが多いため、先生から投げかけられたお題に彼らなりの文化的背景から回答しているので、新しい気付きが多い)
■デメリット
もちろん、
・学校の入居しているビルが汚い
・先生/生徒の語学レベルはそこまで高くはない
・トイレが汚い
・たまに停電する事もある
などの、アフリカならではのデメリットもありますが、僕はあまり気にしていません。但し、他のネイティブ講師が居る語学学校に比べると、発音に少し訛りがあったりと言った面もあります。
例)
・Rの発音が「アラ」と癖がある
・母音のiの発音が「イ」 ※JICAは「ジャイカ」と読むが「ジカ」と言ってくる
けれど、
「お決まりのセブ島留学とかには飽きた。」
「人とは違った体験がしたい」
と言う人にとっては、やはり『アフリカで語学留学』と言うのはそれなりにキャッチーですし、興味のあるところではないでしょうか。
英語の他に、現地語のルワンダ語(KinyaRwanda)やスワヒリ語(Kiswahili)のコースもあるため、ビジネスをしながら、空いた時間に2時間だけ通うのもアリだと思います。
「現地語の習得」「人脈」「隙間時間の有効活用」とお得で、これくらいの値段なら最悪途中で辞めてもあまり痛くないですし。
ただ、僕は十分過ぎるほどの注意をもって旅を続けているので、今のところ特に問題や事故にも遭っていませんが、これをビジネスにするとなると、さすがにそこはアフリカですので明確なセーフティネットが必要かな、とは思います。
0コメント