NPO法人のワナ

先日、下記のリンク先がシェアされているのを見て、とても参考になる部分がありました。教育系NPO法人であるmanaveeのサービス終了に関するもので、事業の失敗に関する反省など、かなり生々しい内容が赤裸々に綴られています。

以下引用しますが、最も気になった箇所についてです。

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第二の反省点は、manaveeにNPO法人格を与えたことです。(中略)次に、NPOの理念を後ろ盾にした保守的な意見が通りやすくなり、社内全体が保守化した点。(中略)


保守化の問題については、予見できずに悔やまれる点です。社会課題の解決というのは、元来、困難を伴うため、柔軟な発想と試行錯誤の繰り返しが必要になります。しかし、NPO法の立法趣旨がそもそも「市民活動の発展」にあるように、NPOにおける意思決定は多数決原理が原則です。実際、NPO法人化の後は、常識的で妥当な結論が支持され、一見して非常識な提案や奇抜な論理が受け入れづらくなる傾向が生まれました。実務的にも、1つ1つの意思決定を総会で後追いしたり、実現可能性の低いリスクの対応について時間を使う(いわゆるゼロリスク症候群)など、NPO法人を取得する果実がほとんどないままにコストと制約だけが増加する結果となりました。

結論としては、リーダーが責任と裁量を引き受けて一貫した意思決定をすることを目指していた我々の団体には、NPO法人は適しておりませんでした。

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得てして、非営利団体であるNPO法人が陥りやすいポイントかもしれません。もしくは、具体的に上記の事業を畳むフェーズまで行かなくとも、内部的に同じようなジレンマを抱えつつも細々と活動している団体は実はとても多いのではないでしょうか。


「非営利で社会貢献活動を追求する」

という題目は、一見するととても素晴らしい謳い文句のように感じますが、組織である以上、【利益を追求する】【イノベーションを起こし続ける】と言う点は必須だと思います。


ともすると、僕もこういった耳障りの良い表現とか思考パターンに逃げやすい傾向があると思っているので、改めて今後意識して行きたいと思いました。

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