合田真という人物

いま私が勤務先としてお世話になっている日本植物燃料株式会社という会社の、代表として2000年からやって来られている合田真さんについて。日本に帰国したタイミングでやり取りが増え、改めて、このタイミングで彼の考えを俯瞰しておきたいと思います。過去全ての記事に目を通して感じることをURL引用などしながら。


まず性格として、多動症とでも言おうか、とにかくとんでもない位に色々な事に関心があり、また実際に手を出して事業化している方です。

バイオ燃料、農業、金融、製薬、ICO…など、挙げだしたらキリがない。ある友人が彼の事を「海外版のホリエモン」と例えていたが、的を得ているとも思います(笑


一番の大本のルーツはエネルギーに対する危機意識(特に石油)にあるようです。

ハバート曲線だとか、ラビット・リミットだとか、耳慣れない難しそうな言葉を使ってますが、いずれ資源は枯渇していく(資源制約期に向かっていく)という事らしいです。



そして、もう一つ彼が抱いている大きな懸念として、現在の金融モデルの限界があります。

イスラム金融について触れており、このモデルを勧めようとしています。複利モデルによって富めるものがより富を得る図式(格差社会の際限なき拡大)は現代には合わないのだと。昔のように、植民地や奴隷などの実体経済がストックとして外部にあり、またそれを増やす事が出来た時代ならいざ知らず。


以下は関連した所で、帝国主義同士の競争が行き着く所まで行ってしまい、ハードランディングを迎えるという記事ですが、これも面白いです。

彼の考えはとてもおもしろいんですよね。歴史に裏打ちされており、各分野に対しても非常に洞察が深い。数十年後、下手したら数百年後の世界が行き着く絵を描いて見せて、綻びが生じそうな部分に対しては今のうちに処方箋を出し新たな絵図づくりをしておきましょう、と。(良く「次の時代の設計図を残したい」と表現していますが)



詰まるところ、

膨らむ国債、不都合なルール、現在の世界にあってない分配ルール、植民地など搾取を前提とした元本保証と利ざや

なんかの諸問題に対して、新たに、エネルギー・食糧・金融モデルを元にした設計図を作っておきたい、という人生を送りたいようです。


私がここにどこまでコミットしていけるのかは不明ですが。個人的に目指している世界観は凄く共感できますし、割と彼の思考パターンや癖なんかも含めて理解できている方ではないかとは思ってますが。


ちなみに、いま一番の関心領域で「途上国のデータの見える化」があります。日本国内で置き換えても、「1次産業のラストワンマイルの見える化」と表現するようにしてますが、結局これからの時代はデータをいかに蓄積して分析してアウトプットして行くか、って時代になりますからね。直近で関わり始めている国連系のプロジェクトでも見ている目線は割と一緒です。

とりあえずこんなもんで終わりたいと思いますが、がんばります。

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