IFCキャリアセミナー~リクルートミッションに向けて
WorldBankのキャリア形成に興味があったので、一度お話をお聞きしに行ってみました。とてつもなくエリートな方々が努力に努力を重ねてようやく入れるような、超狭き門なのかな、と感じました。入る事が最終ゴールでは無いですし、自分とは少し縁遠い世界だな、と感じたのが結論ですが、彼らが何を目指し、どんな人材で構成されている組織であるのか、というのは当然考慮すべき事だと自戒。
以下、memoのなぐり書きとして備忘録。
https://www.ifc.org/wps/wcm/connect/76302bea-7b4a-4673-80ba-6acdbfb5dede/Mr.+Tamaki+career+seminar.pdf?MOD=AJPERES&CVID=mVu8UNZ
■玉木 圭さん
父親が世銀に出向→ワシントンDC→外資系投資銀行→仏MBA→米系投資ファンド→IFC(サブサハラの製造業・サービス業)
IBRD→中所得国
IDA→最貧国政府への無利子貸与
IFC→民間企業・プロジェクトに特化した投融資
MIGA→政治リスク保険、信用補完
ICSID→国際投資紛争の調停・仲裁
信用各付けはAAA、加盟国は185ヶ国、日本は2番目、3744名の職員、54%はフィールド
投融資:融資、出資、メザニン、シンジケートローン、劣後ローン、転換性社債、証券化商品、ブレンデッドファイナンス、新興国現地通貨建て融資
└金融機関、インフラ・天然資源、MAS(製造業/農林業/サービス業)
アドバイザリー:企業への助言、コーポレート・ガバナンス、官民パートナーシップ、世銀と協働して投資環境整備への助言
2019契約済ポートフォリオ:6.3兆円
└金融・インフラが51%、Funds of Funds、VCへの投資なども実施
└ラテンアメリカ21%、サブサハラ18%
民間企業との違い
3700名のうち日本人は76名
公用語は英語だがフランス語やスペイン語も、担当するルワンダ案件チーム(ドイツ人、中国人、ナイジェリア人、イギリス人)
多様なステークホルダー(各国政府が株主で個別のアジェンダが分かれる)
World Bank group strategic fit
Fit with country strategy
Financial aspect
IFC additionality
Development impact
Environmental and social considerations
職場環境(ネットワーキング文化、ワークライフバランス、長期休暇、フレックス勤務、シニアポジションでもある程度の手作業は自分でやる)
Board Paperは副総裁が最終チェックを行う
DC本部:大型案件、グローバル顧客の途上国進出、ナレッジマネジメント、シニアマネジメント、IFC全体の46%、大組織的で少しドライ、全体像がよく分かる、顧客との接点は少ない
フィールド:地場企業のカバレッジ、人員増加傾向、IFC全体の54%、アットホーム、1年のDC後はフィールドに若手は行くのがお勧め、ハブオフィスに居た方が良い(Nairobi/Johannesburgなど)、辺境のオフィスは情報アクセス大変
■求められるスキル
ハード:英語の会話・文章作成、読解力・分析力・リサーチスキル、【ファイナンス・投資・会計の知識】、【ファイナンシャルモデリングスキル】、マルチタスク能力、交渉力、契約書の作成、レビュースキル
ソフト:チームワーク、わからない事を質問し助けを求める姿勢、コミュニケーション能力、ストレス・想定外に打ち勝つメンタル、感情のコントロール
■CVの書き方&面接のポイント
フォーマットは自由、「情報の整備と見た目は重要」
CVを見る平均時間は6秒
統一フォント、サイズ、箇条書き
動詞を使って端的に(自分が主体的に何をしたか、動詞からセンテンスを始める)
募集要項にチェックボックスを入れる
最も募集要項(TOR)に関連した内容を強調(途上国、海外経験に注力)
自信を持つ、Why IFC?、Why Development finance?
結論ファースト、簡潔に
Case Studyが最後にあるかも(情報を与えられて自分の意見を言う、面接官に質問して情報を引き出す、自分なりの結論を言う)
■リクルートミッション
2020/03後半に出る、ポジションは1/10、募集期間は2月始めまで
Investment office /Investment Analyst
Analystは2年、Officerは3年、最初の1年は研修期間
WritingやModelingなども試される、面接でも聞かれたりする、質問は90%がFinance
環境やEconomistはWritingの試験は無かったようだが今年はどうか不明
IFCは今後3年間で1000人ほど採用しようとしている
Cover letterとWhy IFC?は予め書いておくべき
■Q&A
・Locationの希望はどこまで通るか
└面接冒頭にNew dely/Cairo/Jordan/WeenなどでOKかと聞かれる、NGならInterviewにすら進まないケースもあり得る
・IFCのプロジェクトの事後評価
└PortfolioOfficerとPortfolioチームがモニタリングして引き継いで行く、IEG(International Evaluation group)が社内でランダムで評価される
・IFC additionality
└Performance設定をして企業の前例の無いCriteriaをMeet出来るか義務付ける
・Career Development
└HRがDCや各オフィスでQごとにCareerのAdvisoryに来てくれる
└Networkで他部門のManagerなどに相談すると辞める人の空きを紹介してくれる
└OB/OGなどに相談したりするとフランクに繋いでくれたりする
・Writing
└Investmentの案件に投資するか否かを問われて、それを答えるのが多い
└Writingの点数が占める比率は高い
・Risk assesment
└LoanとEquityに関して、CreditRating(1-15)が社内にアルゴリズムとしてある
└どれくらいの割合でデフォルトするかを加味してプライシングを決める
・リターンの見込み
└Marketの水準と見ながら、利率はIFCが突出して下げるようなことは無い
・Equityについて
└アフリカはExitが難しいので、他社の事例などを見てEquityReturnを算出する
・投資対象企業の探し方
└時間の3~4割を新規顧客の開拓に費やす
└Bossからの繋がりや商工会議所Workshop、Conferenceなど、人それぞれ
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