南スーダン難民支援報告会
難民をテーマにしたイベントへ行ってきました。
http://www.aarjapan.gr.jp/join/event/2016/1130_2192.html
途上国側の政府のいやらしい思惑も感じられたし、援助・支援にまつわるエトセトラもあるっちゃあるけど、ウガンダの政策への取り組み自体は面白いと思います。
https://hikaru-hirose.amebaownd.com/posts/1572672
https://hikaru-hirose.amebaownd.com/posts/1554856
そもそも、なぜ南スーダンの難民が多いのか問題についてです。
僕も勉強不足感は否めないんですが、ざっくり言うと、2011年7月にスーダンから独立したあと、2013年に副大統領派と大統領派で衝突しちゃって、国内が荒れたので結果として隣国へ難民が流出しちゃったのだとか。
ウガンダの難民政策として面白い点は、そんな彼らを、多くの国は「危険対象」として捉えているけど、「一緒に開発などを行っていくパートナー」として捉えているところだと思います。これは結果的にお互いにメリットを産むのですが、分かりやすいところとしては
①難民受け入れ地域で、援助団体などによって雇用が創出される
②難民受け入れ地域のインフラ整備が行われる(診療所とか学校とか)
③未開拓だった土地が難民によって活用され、受け入れ地域の経済活動が活性化される
要は、普通は難民受け入れってネガティブな面もあるけど、「リスク取ってあいつら受け入れたら、タダでうちの国が活性化するっしょ」てな感じだと思います。
普通は皆受け入れない人たちを、「労働者」として丸っと受けてしまって、純粋なウガンダ人が手を出さないような低開発地域とか勝手に良い感じにしてもらって、更に彼らに付いて周る支援団体とかお金の匂いがプンプンする先進国の団体とかからのプラスアルファも得ちゃおうよ、と。
また、そこまで難民がたくさん来てるのだと驚愕した数値があるのですが、直近での増加率がヤバいです。。
※ウガンダにおける南スーダン人の難民の現状
2013/12 25000人
2016/01 261000人
2016/07 385000人 ※ジュバでの衝突
2017/01 646000人
ただ、こういった話は今までの歴史を紐解けば腐るほどあるのでしょうが、僕は個人的にはやはり微妙だと思っています。何となく癒着というか黒いモノが背後に見えてしまうからです。結局、途上国で求められているのはSustainabilityであって、自立的に勝手に周っていくエコシステムを創り上げないと意味が無いと思っています。
※以下、気になったQ&A
Q:受け入れているウガンダ人側に不満は無いのか?
A:土地や雇用が取られてしまう、というネガティブな感情は無い。ただ、難民だけ手厚いサポートが充実している事に対して嫉妬したりってのはあるかもしれない。
Q:ウガンダも人口はどんどん増えているので、受け入れ続けるのは無理があるのでは?
A:受け入れ地域がある限りは問題なさそう。また、首都のカンパラなどへ移動して迷惑を掛ける可能性もあるのでは?という問に対しても大丈夫だとは思う。
なぜなら、移動だけで数時間とコストがかかるし、そもそも難民は裕福な状態では無いので、移動する余力も無い。
Q:資源物資の財源はどこから確保している?
A:ほとんどは国際援助からお金が出ている。UNHCRだとか。
国からお金が出ることはほぼ無い。
ウガンダ政府としては、難民を受け入れる事で、低開発地域の活性化になるし、援助団体などの外側からの資金流入もあるので、そこはちゃんと狙っているはず。
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