VRの観光利用

必ず将来避けられない未来像として、「こうなるのでは?」というお話です。

アフリカに来て、ビジネス目線だけでなく、有名どころは色々と周っています。タンザニアではCultureCenter、ルワンダではジェノサイド記念館を訪れました。ちなみに、どちらも入場料は無料です。

タンザニアのCultureCenter入り口。色んな動物のモニュメントもあり、装飾の細かさが凄いです。きっと、日本の匠の世界と同じように、アフリカではこのような技術が脈々と継承されてきたのでしょう。

元々1本の木を外から中からくり抜いて削った彫刻作品のようです。こんな太い木なのに、中心部の方まで見事に動物型に削られています。いったいどうやったらこんなふうに削れるのか不思議です。

お土産屋もかねている、お面コーナーです。マサイ族のお面や、その他の青銅の彫刻など、色んな作品が展示されています。

こちらは農業用のカカシ。アフリカにもカカシが存在すると聞いてびっくりしました。ただ、農業用地はむしろ無限にあるので、こういったモノが存在するのは必然かもしれませんが。

こちらはジェノサイド記念館。80万人とも100万人とも言われる、ルワンダ大虐殺の記念館です。日本の原爆ドームのような立ち位置かと思いますが、欧米系の観光客が大勢来ていました。中をめぐると分かりますが、虐殺された実際の人骨や衣服、写真など、けっこうヘビーな内容に仕上がっています。

ジェノサイド記念館の外観。とてもキレイです。ルワンダは街全体から洗練された雰囲気を感じますが、この記念館も同様にとてもオシャレで綺麗でした。



ここで話を戻してこれから来るのでは、という話について。


当然、僕が事前に調べなかったという反省点はあるのですが、それを差し引いても、こういった文化的な施設はあまり深くまで理解できませんでした。英語が拙いというのもありますが。。書いている内容、展示されている内容の大枠は掴めても、じゃあ実際に何故それが起こったのか、背景には何があるのか、などの真相は推して知るしかありません。



これは非常に勿体無い事だと思います。視覚的に楽しむものなら、ただ見るだけで感じるものがあると思いますが、こうした文化的な施設は理解が浅いとその本質を十二分に楽しめません。


そこで今後活躍するのが、「VR・ARを利用した観光地の情報発信」だと思います。

GoogleEarthとかがやりそう(という既にやってそう)ですが、観光地の付随情報は今後、映像に集約されていくのでは無いでしょうか。

例えば、Clickableにして情報付加するスタイルが期待できます。よく、各国の大使館などで参考動画が流されてたりしますが、あれだと全然伝わってこないんですよね。もちろん、サファリとかは分かり易いので「お~っ」てなりますが。イマイチ、その国の文化などを理解できないし、行ってみたい気にならない。


そんな時に、まずVRは現実的にありえると思います。理想は眼球の動きとまばたきなどが連動し、必要な情報を取得できるような形ですが、恐らく初めからは無理なので、VR映像を一方的に流して、情報付加したいタイミングごとに視界にアラートが出る(ポップアップが出る)仕組みになると思っています。


そこにゲームのコントローラーや、iRingのような補助的なデバイスが付いて、ポップアップ時に手元で同時にClickするとその情報が別ウィンドウで目の前に拡がる(動画はその間は一時停止)仕掛けです。


本当は、ARの世界が一番面白いと思うんですけどね。ホログラム映像で360度リアルな世界が広がって、そこに色々なClickableな情報が付加されている状態。



そうなると、「もはやそこに実際に行く必要無いのでは?」という議論が出てきそうですが、僕は逆だと思っています。『理解が進むと人は興味を持ちアクションに繋がる』という持論があるからです。Clickableな情報にも、例えば、その現地で有名なパン屋さんのご主人とか、ホテルの名物コンシェルジュとか、人物の情報を可能な範囲で入れます。モノ・場所だけでなく、ヒトの情報を追加すると、世界はそこから無限に拡がります。

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