グローバル化の流れの変化
アフリカに来て確信に変わった事があります。それは「主役の交代」です。
これは既に言われている話かもしれませんし、日本にいる間も薄々感じてましたが、こちらに来てハッキリしました。(既にそうだと思いますが)これからのグローバル化の主役は「中国」「インド」などの人口規模が大きい国になります。これに次いで、数年後・数十年後の『人口ボーナス』が期待できるアフリカ大陸の各国も入ってくるはずです。
中国・インドの台頭を実際に肌で感じたのは、アフリカに来てこちらの大企業の重役の方とお会いしたり、AirB&Bなどやローカルの市場で現地人と話したり、それこそ数え上げたらキリがありませんが、彼らの存在感は、ここアフリカの地でも一際目立っています。これは聞いた数値感でしかありませんが、僕が先月行ったケニアは人口規模が約4700~4800万人と言われており、そのうち中国人が4万人、インド人が1万人と言われています。
それに対し、日本人はたったの800人ほどです。
なにも日本に限った話では無いと思いますが、道端を歩いていても、欧米人などは滅多に見かけません。もちろん、そんな道端では無く、オフィスの中や大使館などには大勢いる可能性もありますが、それは特殊な例じゃないでしょうか。実際のローカルなマーケットにまで入り込んでいる、という事がとても大きい気がします。
同じように、街中をブラブラと歩いていると、中華料理屋を良く見かけます。華僑の進出が多いために、「例えアフリカ内だとしても、中国人相手で十分レストランが経営できる」という事です(もちろん中国人以外も来店はしますが)。
海外に進出するにあたって、「母数(挑戦者の数)」は非常に重要だと思います。同じ文化圏で育った人間が周りに多くいるだけで、そもそもの最低限の生活において安心感が増します。上述のようなレストランができれば、現地の食生活に馴染めない人でも過ごせますし。
その点中国は、単純な労働力としてもアフリカやその他の国へ華僑を送り込んでいるので、日本のような人口減少が続く国に勝てる術はありません。
こうした「母数の多い国」と同じように今後の伸びが期待されるのが、中東(イスラエル・イラン)などの勢力だと思います。過去のテルアビブの視察訪問イベントに参加した際にも感じましたが、CyberTechnologyなどの発達が目覚ましいイスラエルなんかはとても興味深いです。アフリカの旅を終えたらぜひ行ってみたいと考えています。
また、本件とは関係無い話で脱線しますが、『語学の重要性』もひしひしと感じています。アフリカは特に奴隷貿易時代などの植民地化されていた歴史もあり、英語・仏語・ポルトガル語などの公用語と、スワヒリ語やルワンダ語などの現地語が入り乱れています。そんな中で、僕の拙い英語はほとんど通じないわけです。でも、たまにスワヒリ語などで単語だけでも話しかけるとMAXの笑顔が返ってきます。
以前、牧浦さんもFacebookで投稿されていましたが、ネイティブで話せるコトの価値は今後も変わらないと思います。もちろん、Google翻訳などのテクノロジーを否定しているわけでは無いですし、直近のニューラルネットワーク機能のリリースによって、Google翻訳の精度は格段に向上するとは思います。
ただ、人と人とのやり取りが全てのこの世の中では、自分の言葉をその国のネイティブ言語で喋れることがとても重要だと思うわけです。そして、その中でも世界的な公用語とされている英語を不自由なく話せるというのは今後必須の条件です。僕は南アフリカあたりで短期間でもいいので語学留学を挟もうかとすら考えています。
0コメント