人工知能が変えるモノ・変えないモノ

テクノロジーの進化にワクワクする側の人間としては、人工知能(AI)の行く末は凄く気になるところです。実際、アフリカに来てAIの存在を肌で感じる事は少ないですが、思いを巡らす事はとても多いです。(初期フェーズとして)人工知能の役割が、「人類の行う単純作業の代替」ならば、アフリカで発生している多くの労働がそうなるであろうからです。今は「安価な賃金で労働力が確保できてしまう」・「AIの発達度合い」・「市場の未成熟」、などの問題から特にそうした議論は起こり得ませんが、数十年後の未来に確実にやってくる世界観なはずです。

孫さんは、「機械(トランジスタ)の計算能力が人間を追い越すのは2018年だ」と言っています。もう来年です。お正月越えたらコンピュータに抜かれてます。

同じく、シンギュラリティ(技術特異点)を迎えるのは2029年とか2045年とか言われています。まぁ数年から10数年の誤差はあるとしても、こうした世界がやってくるのは確実です。そうした時に、『人間の価値』は何かと言ったら、それは『感情』『欲望』『経験』…etcだと思います。機械に感情や欲望は存在しないですし、仕事や旅や趣味など、自ら経験を積む事はできません。

僕が仕事を辞めてアフリカに飛び出してきたのは、ある意味ここらへんが影響していると思っています。「日本人の市場価値」とかってよく言われてますが、そのうち「人間としての市場価値」が見極められる時代になるんじゃないでしょうか。「あなたは何を想ってどんな人生を歩んできたの?」「それは機械でできちゃうでしょ。あなたの経験はどんな価値があるの?」とかって問にValueのある回答を出せないと価値がない。ぞっとする世界です。

ステファノさんがAIの記事で拾っていましたが、「1, Botは崩壊する」の項目は面白い考察だと思います。「音声とチャットの会話型インターフェイスと定義される「Bot」は2017年に崩壊する」のだそうで。「多くのBotは人から人への相互作用により満たされる人間の感情的・実用的ニーズを満たせておらず、ユーザー獲得は出来ても保持はできない」のだとも。

僕もこれは思います。ターミネーターみたく機械が感情を持って人間を攻めてくる、とか言われてますが、そんな大革命が起きるのは途方もなく先の話で、直近の数十年のAIは、やはりあくまでも、「人間のスキルを汎用化させたもの」の代替でしか無いと思います。

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