アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」

www.amazon.co.jp/dp/4569837336

直近で神田先生の『2022（これから10年、活躍できる人の条件）』を読んだので、本書の2022という年代に目が止まり読んでしまいました。

■Amazonの5ファクターメソッド

＜道：戦略目標＞

ミッション＆ビジョン「地球上で最も顧客第一主義の会社」

財務目標「長期におけるフリーキャッシュフローの極大化」

バリュー（顧客第一主義、超長期思考、イノベーション情熱、オペレーショナル・エクセレンス）

時空価値における5つの主戦場（AmazonEcho、スキル、Alexa、購買BigData、UX）

＜天：時間価値＞

長い時間×短い時間、速度の経済、時間のスピードアップ、時間の効率化、同期・非同期、ロングテールの事業化

＜地：空間価値＞

リアルワールド×サイバーワールド、アマゾン本体×AWS、規模の経済×範囲の経済、スケーラビリティ、シェアリング、宇宙事業への展開

＜将：リーダーシップ＞

ベゾスのリーダーシップ、社員のセルフリーダーシップ、14か条、数字と情熱を武器に

＜法：マネジメント＞

プラットフォーム、エコシステム、ナプキンに書かれたビジネスモデル、Day1の経営、低利益率の経営、超長期思考×高速度PDCA

■ナプキンのビジネスモデル

アマゾンのビジネスモデルを、ベゾスがナプキンに書いた逸話について。

1.Selection（品揃え）を自力で増やす

2.Customer Experience（顧客満足度）が向上する（商品の選択肢の多さ）

3.Traffic（トラフィック）が増えAmazon.comに更に人が集まる

4.Sellers（売り手）が集まってくる

5.1の品揃えが勝手に増えていくサイクルが産まれる

6.Sellersが増加することで、Lower Cost Structure（低コスト戦略）を取ることが可能となる（顧客は第一に低価格と品揃えを求めている）

7.Lower Prices（低価格）が6の構造で実現可能となる

8.2のCustomer Experienceが、品揃えと低価格によって更に高まる好循環が産まれる

■NASAとAmazonの提携（NEXRAD）

米地質調査所とNASAの合同プロジェクトの地球観測衛生（Landsat:ランドサット）が、16日ごとに約30メートルの解像度で撮影している画像が、AWS上で利用可能となっている。米政府系機関NOAAは、気象ビッグデータをクラウドプラットフォームで提供するプロジェクトを起ち上げて、Amazon/Google/Microsoftなど5社と提携し、次世代気象レーダー網NEXRADをフリー提供している。

オランダのeLEAFという会社が名前が挙げられており、彼らは衛生データ・現場の天候・温度などのデータを組み合わせて農業や水資源管理に活用しているようだ。

■Alibabaの5ファクター

＜道：戦略目標＞

ミッション「社会的問題を社会インフラ構築で解決する、中小企業や消費者を支援する」

ビジョン「US/China/EU/Japanに次ぐ世界5位のAlibaba経済圏を構築する」

バリュー（顧客第一主義、チームワーク、変化、誠実、情熱、コミットメント）

商流インフラの構築（EC店舗、リアル店舗、メディア＆エンタメ、金融、物流、マーケティングサービス、データマネジメント、クラウドコンピューティング）

＜天：時間価値＞

グループ内に7社のユニコーン、宅配ロッカー5万台、農村タオバオ（EC×宅配拠点）、無人コンビニ店舗、新世代リテール（含馬鮮生）、ロボット倉庫、スマート物流ネットワーク

＜地：空間価値＞

リアルワールド×サイバーワールド、中国→アジア→先進国、Alibaba経済圏の構築、衆創空間、社会インフラの構築、香港のキャッシュレス化プロジェクト、マカオのスマートシティ化プロジェクト

＜将：リーダーシップ＞

ジャックマーのリーダーシップ、明確な共通目標の共有、権限の明確化と権限に伴う情報共有、シンプルかつ分かりやすいルール

＜法：マネジメント＞

ネットワーク・オーケストレーション、VIEキャピタルストラクチャー、中小企業支援ビジネスモデル、ブロックチェーン流通システム、スマートシティ物流ネットワーク、世界5位の経済圏