マラウイ協力隊任地

マラウイでも何名かの協力隊員の方に会わせて頂きましたが、【OVOP】と言うプロジェクトは面白かったです。One Village One Product(一村一品プロジェクト)と言うことで、各村落で原産品などを利用して開発を行っているようですが、マラウイは特にこのプロジェクトに積極的なのだとか。

こういった村興し的な活動は日本の地方エリアでも見かけますが、援助に頼らず自立的にビジネスを創り上げ、更にコミュニティが活性化する、というメリットがあると思います。



また、任地の現地もいくつか視察させて頂きました。


▼農村落の自立支援

写真の機械を用いて、人力でナッツやトマトソースを作っています。自転車をこぐような作業ですが、これでローラーが回転し、素材を細かく砕く事ができるようになっています。1日に3時間ほど回すと体力が限界なのだとか。

ナッツ缶は100缶で5万クワチャ(約7700円)で売れるそうで、商売としては悪くない数字です。


▼重要な灌漑設備

農業においてはIrrigation System(灌漑設備)がものすごく重要になるわけですが、この村落では105人のメンバーが従事しているようです。また、更にそのうち65人が選抜されて、ホースとタンクの接続作業(灌漑の更に細かい重要な仕事)に割り当てているのだとか。

産学連携(?)の取組として、リロングウェ大学とも提携しており、生徒が研究と合わせて時々現地に助けに来てくれたり、ホースとタンクは全て大学側から寄贈してもらったりと恩恵を受けているようです。


▼農地開発

こちらの見せて頂いた農地ではメイズとトマトが主流になっています。ただ、こちらは河川からも遠く、灌漑設備が整っていない状態でせっかくの農地を活かしきれていないようでした。そのためにはマテリアルが必要になるわけですが、日本政府へも申請は出しているようで、上手く行けば120~130万円ほど掛かる設備の支援が受けられるそうです。


▼養殖業

上述の農地開発のそばには池があり、こちらでは養殖業を行っていました。と言っても、池の水は濁っていて、どんな魚がどれほど居るのか想像もつかなかったのですが、とりあえず3000匹ほど放流されているそうです。

以前ウガンダで聞いた養殖業の時とはまた買い取りルールが違って、25kgでまとめて売れるのだとか。1匹の値段はだいたい250クワチャ(約38円)ほどで、あまり高く売れないようです。


▼教育の問題

現地の学校も案内してもらいましたが、ここは地域的な課題を抱えていました。対象区域内には小学校が10校ある小エリアが2つ存在しているのですが、次の進学先のSecondarySchoolは片方のエリアに一つしか存在しないそうです。そこは日本政府の支援で建ったようで、なぜか一般人の僕が相談を受けてしまったのですが、もう一つのエリアの学校も早急に建てたいから強力して欲しいとの事でした。

と言っても、レンガなどの必要素材は揃ってきており、あとは11Millionクワチャ(120万円ほど)の支援金があれば着工できるとのことで、日本政府側の優先順位を上げて欲しい、という依頼でした。当然、僕は政府へのパイプなどもないので、その地の隊員の方に共有することしか出来なかったのですが、その旨も彼らに正直に伝えると、「まずはこの現状を理解してくれている日本人が増える事が重要なんだ」と言う事でした。

また、仮に学校がもう一つ出来たとしても、全ての需要を満たせるわけではありません。小学校が10校で3000人以上が居るのに対し、SecondaryShool一つのキャパはせいぜい240名ほどで、圧倒的に供給が追いついていません。。

こうした教育設備のインフラ問題もそこかしこで聞くためキリが無さそうですが、教育問題が全ての問題のボトルネックにあるとは思っているので、頭の片隅には常に置いておきたいところです。

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