ウサギとカメ
これは今いるジンバブエで、ある日本人の方からの又聞きですが、ケニアでも「うさぎとかめ」の寓話があるとのことです。ただ、結論(カメが勝つ)は同じでも、その過程(勝ち方)が日本のそれとは違うのだそうです。
▼日本の場合
ウサギが圧勝だろうと余裕をぶっこいて峠の途中で寝ていたら、一歩ずつ着実に努力しているカメが出し抜いて勝ったと言う話。「コツコツ頑張る素晴らしさ」を啓蒙するような筋書き。
▼ケニアの場合
日本と違って、ウサギが途中で休む(油断する)ことは無いのに、カメが勝つ。何故かと言うと、カメは自分と同じ姿形のカメ仲間を峠の途中途中に配置し、何回も交代していた(個別のカメは短距離しか走らなくて良い)ので作戦勝ちしたと言う筋書き。
とても面白い比較だと思います。
これは、アフリカだからどうとか言う話ではなく、かと言って、海外で働くのはこうだよね、って話でも無いと思います。根本的な「文化形成」が違う者同士の相互理解の重要性を説いている話だと思います。
キングダムでも李斯が言っているように、「異なる文化形成が違う者同士をまとめあげる事の難しさ」が背景にあります。特にアフリカでは、同じ国内でも60とか80とかそれ以上の部族が入り混じっていたりします。ここを理解しようとせずに単純に事業を行おうとすれば成功するのは難しいでしょう。
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